さようなら、私の夢。
2012年夏、国立競技場で初めてのアラフェスが開催され、その冬、私は円盤を手にしていた。
当時小学生でFCに入っておらず、情報収集能力がきわめて低かった頃の私は、アラフェスを観た時に「え!?楽曲募集なんかしてたの?!」とかなり驚いた。
そして潤くんのソロ曲Shake it!を見て、「もし今度募集してくれるなら、Yabai-Yabai-Yabaiが観たいなあ」とぼんやり思っていた。
Yabai-Yabai-Yabaiが持つアイドル性を、今の潤くんで遺憾無く発揮して欲しかったからだ。
翌年の2013年もアラフェスが開催された。楽曲募集がかかる事は分かっていたものの、どうしたら良いのか分からず、結局私は楽曲をリクエストする事が出来なかった。
「でもまあ、去年のアラフェスで Shake it! はやったしなあ、今年は違うやつやるでしょ!つーか今年こそ Yabai-Yabai-Yabai やるでしょ!」
そんなふうに期待しながら開いた円盤、圧倒的黒髪天使ビジュの潤くんが披露していたのは、3度目のShake it!だった。
…え?
いやいやいや。え???
何故うちの潤は国立競技場で3回も脱がされているんだ?!?!?!(大声)
そんなに?!そんなにしぇけ(※Shake it!)が観たいのか?!ねえ!!みんなそんなにしぇけが好きなのか???
いや分かる、しぇけの魅力は超超超分かる、だって私、生粋のじゅん担だもの!!!!!
でも待ってよ。
去年もしぇけ歌ったじゃん!
ほかのメンバーはみんな違うソロやってるじゃん!
っていうかじゅんくん、2011年のBeautifulWorldを含めてこれで3回目のしぇけじゃん!ええ?!みんな何してんの?!?!?!
そんなにじゅんの裸体が観たいのかよ?!?!?!
と思った。(マジで)
Shake it!という楽曲の素晴らしさは痛いほど分かってる。
これはもう後輩なら誰でも歌ってほしい。というか、ジャニーズに引き継がれていって欲しい。
これぞ潤ソロといったセクシー全開な振り、ド派手でイケてるメロ、刺激的な歌詞、挑発するような歌い方…Shake it!はもうジャニーズの宝よね〜とか思っちゃう。投票制のライブで2年連続選ばれた理由が分かる。
Shake it!って名作だよな。分かる。潤担の俺が1番分かってる。(引用元 : 君の潤ソロが聴きたい。 - ゆるまる〜ゆるっとまるっと〜 )
だって潤担だもの(2回目)
だけど、どうしてもYabai-Yabai-Yabaiを見たかった私は、2013年、文字通りYabai地縛霊と化してしまった。
でも、2013年のアラフェスではYabai-Yabai-Yabaiを歌って欲しかったけどね!!!!!これ私の中で半永久的に引きずる案件だから!!!!!
(引用元 : 君の潤ソロが聴きたい。 - ゆるまる〜ゆるっとまるっと〜 )
オタク友達とアラフェスを懐古するような会話になる度に「2013年のアラフェスは Yabai-Yabai-Yabai を歌うべきだった」と言いまくってた。除霊される気配など全く無かった。
2回も同じ曲を歌ったことに関する憤慨、というよりも、2012年のShake it!が好きすぎる、という方が理由としては大きい。
潤くんの白肌を映えさせる明るい茶髪、汗で乱れた前髪から覗き見える熱い視線、本家BeautifulWorld(2011年)の時よりも出来上がった身体は、より靱やかでより艶やかで、本来持っている色気を何十倍にも膨らませている。
…とかなんとかここまでカッコイイ日本語を連ねてきたけど、言葉を選ばなくていいなら、2012年のShake it!がいっちばんエロい。
映像化出来るギリギリのラインでエロい。変態という意味ではなくて、芸術的なエロティックさ。それを見せつけている、のではなくて、本人から無意識のうちに溢れ出ているような感覚。2011年では幼すぎて、2013年では可愛すぎた。2012年がちょうど美味しいShake it!だったと思う。
メンバーがバックダンサーっていうのも良かったんだろうなあ…ふとした瞬間にアイドル松本潤から素の松本潤に戻る様子が見えて可愛かったしなあ…
衣装が水色のテロテロした生地(語彙力)で色気余計に出てたしなあ…脱ぐ直前の気だるげな表情も脱いだ後の表情も1億点叩き出してたし…あの後のMCも可愛かったんだよなあ…
そんなこんなで2012年のShake it!に囚われすぎて、2013年を受け入れられなかったのかもしれない。
とにかくそこで私の夢は終わった。
あの可愛いアイドル全開ソングをもういちど潤くん本人に歌ってもらいたいという夢は散り去った。
…いや、散り去ってなんか無かった。ずっと諦められなくて、ずっとズルズル引きずって、ずっと固執したままだった。
私は、2013年のあの時のあの感情、あの"2年連続Shake it!を歌った"衝撃を受け入れられないまま、そこで立ち止まってしまった。
時は流れて2019年、アルバム売上世界1位になった。
そして2020年、新国立競技場でのアラフェス2020の開催が決定した。
私の大好きな嵐は1番になって必ず戻るからここ国立にを見事有言実行してくれた。
そして、ずっと諦められなかった夢を、叶えるチャンスがやってきた。
Twitterを見れば、「潤ソロはShake it!以外でお願いします」の文字が。
やはり同じ気持ちの人が多いんだなと心強くなった。
諦めてこなくて良かった、ずっと願い続けて良かった、そんな事まで考えた。
いざ、応募フォームへ行って、たくさん悩みながらシングル、アルバム、カップリングを選んで、運命のソロ曲を選ぶ時がやってきて。
Yabai-Yabai-Yabaiを選ぼうとした時、私はある事に気がついた。
潤ソロは2013年で止まっていなかった。
止まっていたのは、私の頑固な意見だけだった。
2013年のアラフェス以降も、もちろん嵐は音楽活動を続けてきた。毎年1枚はアルバムを出し続けて、それに伴い潤ソロも更新され続けていた。
新国立競技場が完成し、記念すべき第3回目を迎えるアラフェス2020に相応しい楽曲は、もはやYabai-Yabai-Yabaiでは無い。直感でそう感じた。
今の私の目に止まったのは、Baby blueだった。
2016年に発売されたアルバムに収録されている楽曲。
夕暮れ時を彷彿とさせるオレンジの衣装を身にまとい、天を仰いで優しげな微笑みを浮かべてステージへ登場する潤くん。
出会いと別れを繰り返しながら回り続けてるという歌詞と一緒に、スクリーンには今まで潤くんが関わってきた沢山の人とのツーショット写真が目まぐるしく流れていく。
人と人との関わりや、人生の美しさを歌ったこの楽曲こそ、新しい国立競技場で、今の潤くんから聴きたいと思える楽曲だった。
どうしてもYabai-Yabai-Yabaiが諦められなくて、変わらない事実に歯向かい続けた過去の私は、所詮過去でしか無いのだ。
過去の私へ。
潤くんは、歳を重ねるごとに何故か可愛さが増していって、余計にYabai-Yabai-Yabaiを観たくなる気持ちが抑えられなくなっていったよね。
でも、今の私はこの抗ってきた気持ちに終止符を打ちたい。長年の夢を、夢のまま閉じ込めておきたい。
そういうふうに思っています。
どこかで聞いたことのあるセリフだと言わないで。
私の夢だったYabai-Yabai-Yabaiは、2007年のキラキラアイドル全開の潤くんと一緒に、心の宝箱に仕舞っておくね。
若くて、フレッシュで、瑞々しくて、でも、アイドルとしてはピカイチで、かっこよくて、可愛くて、個性的で、お茶目で、MJウォークという代名詞を身に付けて、とびきりに楽しそうだった、あの頃の潤くんの、あの頃のソロ曲だったという、大切な想い出にしようと思います。
だからもう、早く成仏してください。(合掌)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
半泣きで過去のDVD達を見ながら勢いだけで書きました。そんな訳で、あれだけYabai-Yabai-Yabaiに拘っていた私ですが、Baby blueに投票しました。
国立から見える夕焼け空に、潤くんの甘くて優しい歌声を響かせて欲しいな。
くすんだ雲の向こう側 ずっと青が広がって
君に繋がっているから 歩き続けよう
これからの未来が明るいものだと信じて、私も歩き続けるから。
…とか言ってこれでYabai-Yabai-Yabaiが選ばれたらマジで成仏出来ないからね?!?!潤くん頼むよ?!?!(頼む相手ミスってるわ)